イースタン・プロミス / ヴィゴ・モーテンセン!迫力の全裸格闘

6月 21st, 2008   Filed Under イースタン・プロミス  


映画”ロード・オブ・ザ・リング”のヴィゴ・モーテンセンが主演。
ロンドンに巣くうロシアン・マフィアによるの犯罪バイオレンス映画。

ロシア語と英語が入り混じるセリフの中、ピストルによるドンパチではなく、ザクっ!とまるで音がするような、鋭利な刃物による殺人シーンが、妙に現実感を漂わせ、恐怖感を演出する。
そして、この映画のポイントである、ヴィゴ・モーテンセン全裸の格闘シーン。
痛々しいシーンについ目を背けたくなっちゃうよね。

ヴィゴ・モーテンセンの演技が素晴らしい!
ロシア訛りの英語は実に自然だったし、この役作りの為に、実際のロシアン・マフィアにも接触したとか・・・だから凄くリアリティもあったし、迫力満点だった。
そんなシーンに酔っているうちに、あの意外なラストの展開に直面する。
さて、あの展開の解釈をどう取るか?それはあなたの考え次第だね。

ロンドンのトラファルガー病院に勤務している助産師アンナ(ナオミ・ワッツ)の元に、妊娠したロシア人少女タチアナが運び込まれる。
胎児は無事だったものの、母体までは守れなかった。
アンナはタチアナが残した日記から、マフィアのボス、セミオンが経営するレストランへたどり着く。
丁度その頃、ロシア人運転手ニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)がセミオンのファミリーに近づこうとしていたのだった・・・

タイトルの”イースタン・プロミス”とは、旧東欧諸国の人身売買を意味する言葉らしい。
少女タチアナの日記にある言葉・・・私達ロシア人はみんな土に埋もれて抜け出せない。少しでもマシな生活をしたいから私は故郷を抜け出してきた(のに)・・・
アンナは、ロシア人少女タチアナの遺児クリスチーナを故郷の親戚に預けようとするが、ロシアから流れてきたニコライはアンナの行動を制止する・・・故郷に返さない方が良い。そこは子供が(健全に)育つ環境ではないから・・・
そう、そのまま故郷に返せば、クリスティーナはタチアナと同じ運命にあうことをわかっているのだ。

ベルリンの壁が崩壊し、ソビエト連邦からロシア共和国に生まれ変わった。
しかし、その裏側にある暗い影。

ラストの展開でニコライが取った行動の意図は、自己欲求のためか?それとも正義のためか?
僕は後者の「正義のため」と解釈したい。
なぜなら、この作品は”単なるバイオレンス映画”として終わらせたくない!という、主演と監督の意気込みを感じたから。

data
EASTERN PROMISES
2007年 100分
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:
ヴィゴ・モーテンセン … Nikolai
ナオミ・ワッツ … Anna
ヴァンサン・カッセル … Kirill
アーミン・ミューラー=スタール … Semyon
イエジー・スコリモフスキー … Stepan
サラ=ジャンヌ・ラブロッセ … Tatiana

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