あの日の指輪を待つきみへ / 巨匠と老名優の「愛と約束の物語」

12月 2nd, 2008   Filed Under あの日の指輪を待つきみへ  


review
戦争で人生のドラマを狂わされた老人たち、そして、そのドラマに巻き込まれる若者たち。
50年後に掘り出された「約束の指輪」がそれぞれのドラマをつないでいく。
巨匠リチャード・アッテンボロー監督とシャーリー・マクレーン、クリストファー・プラマーの老名優が、この「愛と約束の物語」を、切なく、清々しく、そして丁寧に作ってくれた。合掌。

戦死した恋人テディへの愛を50年間も引きずるエセル(シャーリー・マクレーン)。
でも、テディの親友ジャック(クリストファー・プラマー)とチャックも、実はそれぞれの思いでマドンナのエセルを愛していたんだよね。
それを知っていたテディは、エセルをチャックに託して戦死、チャックはテディとの約束を守り、エセルを妻とし、見守った。

そのチャックの葬式の場面から、この映画が始まる。
そして、この映画のテーマは「約束」だ。

テディとエセルは永久の愛の約束を「指輪」に誓った。エセルはその約束を50年間守り続ける。女の「性」は時に残酷だ。

テディからエセルを託す「約束」を守り、愛されない夫を貫いたチャックも悲劇だが、そのチャック以上に辛かったのは、その「約束」を知りつつ、チャックとエセルを見守り、娘マリー(ミーシャ・バートン)を気遣うジャックだったのではないだろうか?
そのジャックも、実は心の奥底からエセルを愛していた。

また、テディが戦死するとき、その場居合わせたクィンラン少年もまた「約束」を託された一人だ。
「約束」を守るため、50年間も「指輪」を探しつづけた。

ジミーによって、その「指輪」が掘り出されたとき、すべての「約束」が解放へと向かう。

エセルは深く閉じた悲しみを解き放つことができ、
ジャックもまた、自分にも素直になって、エセルへの愛を解き放つことができた。

前半はちょっと重いラブストーリーだなぁって感じだけど、「指輪の約束が」解けたラストは、なんとも言えない清々しさがあって、ちょっとホロっってくるかも。

しかし、50年って、とても長い・・・よね。

data
CLOSING THE RING
2007年 118分
監督:リチャード・アッテンボロー
出演:
シャーリー・マクレーン … Ethel Ann
クリストファー・プラマー … Jack
ミーシャ・バートン … Young Ethel Ann
ネーヴ・キャンベル … Marie
ピート・ポスルスウェイト … Quinlan
マーティン・マッキャン … Jimmy
グレゴリー・スミス … Young Jack
スティーヴン・アメル … Teddy Gordon
デヴィッド・アルペイ … Chuck
ブレンダ・フリッカー … Eleanor

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