ビッグ・フィッシュ / オトコなら大きなホラを吹こうじゃないか

12月 29th, 2007   Filed Under ビッグ・フィッシュ  


ビッグ・フィッシュ
出演:ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー
introduction
ファンタジーの天才ティム・バートン監督の名作。
どちらかというと、オトコの、オトコの子の永遠の夢と心理をくすぐってくれる映画かな。
そんな”夢と心理”を、オトコの子の心の奥深くの池に棲む、決して捕らわれることの無い魚(ビッグ・フィッシュ)に例えているんだろう・・・エンディングまで見て、なんとなく理解できる。オトコの子ならば・・・

オトコは複雑な生き物だ。
女性に比べ外見は荒々しいが、心の中は結構繊細で、年老いても、いつまでもファンタジーを追い求めている。
そこがこの映画のポイントだ。
いいんだよ、多少の”ホラ”は。オトコの人生は多少過大に表現されていてもOKだんだよ。だって、その方がおもしろいじゃん!なんて・・・

自分の若かりし頃の冒険話をホラを含めて過大に話す父エドワード・ブルーム。
そんなホラ話を毛嫌いするほど聞き飽きた息子ウィルだったが、父の最期に知るホラ話の事実の断片と、オトコが永遠に追い求める”冒険”というファンタジーを悟ることで、息子は父を本当に理解するようになる。

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ホラ話が得意でちょっとお茶目な父エドワードをアルバート・フィニーが好演。
そして、その若かりし頃のエドワードをユアン・マクレガーがマジメに演じる。
ストーリーが秀逸で、映像も実にファンタジックで美しい。
そんな名優達の力量に頼る必要がないティムバートンの映画の中で、二人の存在感は実に爽やかで、好感が持てた。

data
BIG FISH
2003年 125分
監督: ティム・バートン
出演:
ユアン・マクレガー … Ed Bloom - Younger
アルバート・フィニー … Ed Bloom - Older
ビリー・クラダップ … Will Bloom
ジェシカ・ラング … Sandra Bloom - Older
ヘレナ・ボナム=カーター … Jenny - Younger & Older / The Witch
アリソン・ローマン … Sandra Bloom - Younger
ロバート・ギローム … Dr. Bennett - Older
スティーヴ・ブシェミ … Norther Winslow

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タクシードライバー / デ・ニーロの不気味なTaxiDriver

12月 28th, 2007   Filed Under タクシードライバー  


タクシードライバー
主演:ロバート・デ・ニーロ
introduction
スコセッシ監督と若き日のロバート・デ・ニーロによる一級サスペンス映画。
デ・ニーロの不気味な笑みに注目。ゴッド・ファーザーやアンタッチャブルで見せる、貫禄と余裕を内に秘めた不気味な笑み。
この若さでそれを完全にマスターしていた。
この笑みこそがサスペンス映画としての恐怖感を煽っている。

ストーリーも秀逸。
この不気味な青年はどこにでもあるタクシー会社のドライバーで、誰でも、何処へでものせるタクシーで、夜の街を徘徊している。
そして、昼間は普通の青年の顔をして、街をうろつき、観察しているのだ。
この青年が少女を売春組織から解放するために闘った英雄なのだが、その直前には、実は大統領候補を暗殺しようとして未遂に終わった犯人でもあるのだ。
つまり、あなたの、僕の住んでいる社会にはごく身近にこのような可能性が存在し、また、普段見聞きしているニュースの裏には戦慄の恐怖が隠れているかもしれないのだ。
この映画からそれを気付いたとき、単なるサスペンス映画ではない、なるほど道理で評価が高い映画なんだと理解できた。

トラビスは不眠症の夜勤専門のタクシードライバー。
次期大統領候補パランタイン議員の事務所に勤めるベッツィーに一目ぼれし、強引なアプローチのもと、映画に誘うことに成功。
しかし、トラビスが選んだ映画はポルノ映画で、ベッツィーは嫌悪感から、トラビスを避けるようになる。
社会からの孤立感を感じたトラビスはパランタイン候補の暗殺という大それた計画を立てるのだが・・・

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スコセッシ+デ・ニーロはこの映画のあとにも一級のサスペンスを数多く提供しているユニットだ。
ロバート・デ・ニーロも特異な俳優だ。いろんな役をこなすが、やはり、不気味な威圧感を与える役どころが上手い。
個人的には、アンタッチャブルのアル・カポネが大好きだ。

data
TAXI DRIVER
1976年 114分
監督:マーティン・スコセッシ
出演:
ロバート・デ・ニーロ … Travis
シビル・シェパード … Betsy
ピーター・ボイル … Wizard
ジョディ・フォスター … Iris
ハーヴェイ・カイテル … Sports/Matthew

awards
1976 カンヌ映画祭
Golden Palm:マーティン・スコセッシ

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幸せのちから / 親子共演に期待しただけ、”ちから”抜け

12月 27th, 2007   Filed Under 幸せのちから  


幸せのちから
主演:ウィル・スミス
introduction
医療機のセールスマンが一念発起し、超優良企業の超狭き採用の門をくぐり、入社する。という素敵なお話。
実話はもっと奥が深い話なのだろうと思う、映画でも、断片的にだが、結構、おもしろい構成のシーンがあった。
ただね、あまりにも簡単に映画を作っちゃった感がある・・・残念。

奥さんが意外と簡単に出て行っちゃう。子どもを置いて・・・その役をタンディ・ニュートン。もったいない。本当はもっと絡ませたかのでは?なんて・・・

昼間は一流企業を目指すエリートたちと、たった一つの椅子をかけて争う研修を受けながら、退社後はホームレスとベッドを争う。このギャップ。
そして、ウィル・スミス、実の息子との共演。そこまでこだわって表現したかった父子愛。
なんか、シーンそれぞれはいい企画なのに、全体的にコンパクトにまとめすぎていた。
多分、ドラマ向きのシナリオかな・・・

医療機のセールスをしているクリスだったが、株の仲買人の職に興味を持つ。
6ヶ月無給の研修の後、20人に1人というしか採用されない狭き門だった。
仲買人の研修にチャレンジすることを妻リンダにつげるが、嫌気がさしたリンダは家を出て行った。
そこから父子の挑戦が始まる。
昼は会社での研修。夜は寝床の確保。そして週末は医療機のセールス。七転八倒。クリスの挑戦が続いた・・・

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最近、あまりウィル・スミスを見てなかっただけに、この映画には、ちょっと期待していたのだが、正直なところ・・・次に期待しよう!
実の息子を引っ張り出してまで作った作品。
確かに息はぴったりだったが・・・

data
THE PURSUIT OF HAPPYNESS
2006年 117分
監督:ガブリエレ・ムッチーノ
出演:
ウィル・スミス … クリス・ガードナー
ジェイデン・スミス … クリストファー
サンディー・ニュートン … リンダ
ブライアン・ホウ … ジェイ・トゥィッスル
ジェームズ・カレン … マーティン

actor & actress :
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サンキュー・スモーキング / タバコが愛しくなってしまう映画

12月 25th, 2007   Filed Under サンキュー・スモーキング  


サンキュー・スモーキング
主演:アーロン・エッカート
introduction
おそらく日本以上に愛煙家が住みにくいアメリカで、「タバコを正当化するPR」というこの難しいテーマを、良くもまぁ堂々とやったもんだと思う。
しかも、社会性や話題性に焦点をあてることなく、実に上手く、エンターテイメントに仕上げた!と関心した。
飽きることなく、コンパクトにまとめられた、オススメできる一本です。
映画に出てくる俳優さんがタバコ吸っているところを見て、「あ~タバコ吸いてぇ・・・」って思うときがよくある。
これは上手く宣伝に載せられてたんだね。
でもね、この映画をみて、何故か、タバコを吸いたいとは決して思わなかった。
そのあたり、監督はかなり配慮して作ったんだろうね・・・

タバコ業界のスポークスマンのニックは禁煙派のフィニスター上院議院とTVで激討論を交わしたり、息子の学校で煙たがられながらも、喫煙の正当性を社会にPRする。これがニックの仕事だった。
しかし、あるとき、禁煙派の過激派に襲われ、全身ニコチンパッチの刑に処され、半死をさまようのだった・・・

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主演のアーロン・エッカートが「口の上手い」PRマンを迫力十分かつ知的に好演している。
堂々とした主演も少なく、個性派俳優のカゲになったりと、なかなか存在感を発揮していなかったが、どこかハリソン・フォードを彷彿させるスケール感がある俳優だけに、今後の活躍を期待したい。
あとは、ロバート・デュバルを久々に見た感じがした。ゴッド・ファーザー・シリーズで名参謀を演じていた彼は、今回はタバコ業界のボスだ。やはり、映画は「縁」なんだね。

data
THANK YOU FOR SMOKING
2006年 93分
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:
アーロン・エッカート … Nick Naylor
マリア・ベロ … Polly Bailey
デヴィッド・ケックナー … Bobby Jay Bliss
キャメロン・ブライト … Joey Naylor
ロブ・ロウ … Jeff Megall
アダム・ブロディ … Jack
ロバート・デュヴァル … Captain

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ホテル・ルワンダ / 内戦の実情を知り。無力な自分を知る

12月 24th, 2007   Filed Under ホテル・ルワンダ  


ホテル・ルワンダ
主演:ドン・チードル
introduction
うーむ、何とも言えないというか、言いたくないというか・・・この映画を見終わって、しばらく、「さてどうしたものか・・・」考えがまとまらなかった。
確かにいい映画だった。けっして悪い映画ではない。おかげでルワンダ内戦の実情を知ったし・・・
エンディングの感動シーンと、エンドロールでのその後の解説。
確かに、助かったんだぁ、良かったぁ~と思ったけど。なにか違うんだよね。
つまり、この映画では感動した!とか、泣けた!とかじゃないんだな。
・・・かと言って、大国の無関心はけしからん!とか、今からアフリカへ行って、オレも救援活動するぞ!ってのも、正直難しい。
出来るとすれば、もし、この平和な日本に、たとえ内戦が起こっても、僕はけっして隣人を殺さない。だって、それは何の解決にもならないし、誰の得にもならないから。って悟ることぐらいかな。う~む。

凄惨な民族問題を映画にするのは難しい。
ドキュメンタリーはリアリティはあるが、取っ付きにくい。かといって、凄惨なシーンを売りにするわけにもいかない。
この映画ではそのジレンマを上手くまとめていて、みんなに評価されて、かろうじて日本公開にこぎつけられた。

ルワンダ内戦.少数派のツチ族が多数派のフツ族から迫害を受ける。
昨日までの隣人が、今日の敵に。ナタでなぶり殺されるツチ族の住民達。
ホテル「ミル・コリン」の支配人ポールは自身はフツ族だが、ツチ族の妻や近所のツチ族の住民をホテルで匿う事になってしまった。
続々と避難してくるツチ族の住民。ポールは彼らを拒否することなく、ホテルの財産や金品を賄賂として使い、機転を利かせて、フツ族民兵からの襲撃を乗り切ろうとする。
しかし、わずかな望みだった国連軍も撤退を決め、賄賂として使うものも底をついてきたのだった・・・

and more
ドン・チードルは結構好きな俳優だ。オーシャンズ・シリーズでも存在感が出てきたけど、本来は、脇をグっっと固めるような演技がいい。「天使のくれた時間」の天使役がよかった。
あと、ホアキン・フェニックスや、ソフィー・オコネドーなど、普段から脇を固めてる俳優さんが多かったなかで、ニック・ノルティがちょっと、さみしい。

data
HOTEL RWANDA
2004年 122分
監督:テリー・ジョージ
出演:
ドン・チードル … ポール・ルセサバギナ
ソフィー・オコネドー … タチアナ・ルセサバギナ
デズモンド・デュベ … デュベ
ニック・ノルティ … オリバー将軍
ホアキン・フェニックス … カメラマン

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